LINE一強時代の対抗馬。
FacebookがSNS集客ビジネスの最強ツールという時代が、既に前時代の常識になりつつある、というお話を以前のブログでお伝えしました。
その際、現状ダイレクトマーケティングの最強ツールと言われているLINEでさえも新たな脅威にさらされている、ということも記事の中で触れました。
以前から、LINEと同様のメッセージングサービスはありました。
- Facebookのメッセンジャー
- カカオトーク
- WhatsApp
- iPhoneの「メッセージ」
あたりの海外産アプリが有名どころですね。
でもここ日本ならではの「新たな脅威」として、私が個人的に注目しているのが
+メッセージ(プラスメッセージ)
です。
+メッセージとは?
+メッセージは、従来のSMS(ショートメール、Cメールなど)の機能拡張版です。
SMSといえば、文字数制限ありの携帯端末向けの電話番号だけでメッセージが送れるサービスですね。
SMSは電話番号が分かれば送れるという手軽さはあるものの、文字数制限や携帯キャリアが違うと送れないケースがあるなど、使い勝手が悪く、せいぜいキャリアが一斉DMを送る時などでしか活用されてこなかった歴史があります。
ところが、docomo、au、ソフトバンクの大手キャリア3社はこのSMSの拡張版アプリ「+メッセージ」を共同開発し、ついにリリースが開始されました。
文字数制限の大幅緩和だけでなく、画像やスタンプの送受信、グループチャット対応など、これまでのSMSの常識を打ち破る「LINEライクな」機能を搭載。
何より大きいのは、それまでLINEでは直接会ってLINE交換するか、メールなどで友だち追加する必要があったのが、
「電話番号を知っていれば始められる」
という圧倒的な繋がりやすさ、手軽さです。
これまでだったらLINEアプリをインストールして、機種変の時は慎重に引き継ぎ設定をして、友だちとQRコードを交換したりして、、
といった手間暇がかかっていましたが、
+メッセージは原則的に大手キャリアの携帯番号に紐づいていますので、これらの手間暇から解放される可能性が高いです。
懸念点と可能性と。
このアプリがリリースされるという情報は、数か月前に新聞記事で見たのですが、物凄い可能性に充ちているという印象と共に、携帯番号だけ、というところに若干の懸念も感じました。
携帯番号はランダムな数列を生成すればいくらでも機械的に量産できてしまうため、そういったランダムな数列に対し一斉メッセージを送るなど、迷惑メールをガンガン送ることも可能になってしまうのでは?
という点です。
ソフトバンクのページでは、
電話番号でのやりとりなので「なりすまし」や「のっとり」の心配もありません。
と書いてあることから、
自分の電話帳にある人とだけやりとりしてね、ということなのかもしれませんが。
「〇〇だよ!携帯番号変えたから登録してね!」
系の迷惑メールだったらあっさり偽れる気がしてなりません。。
それでも(大手3キャリアに限られてはいますが)このアプリがこれまで「LINE一強」だったメッセージアプリの市場構造を一変させる可能性は充分に残されています。
ダイレクトレスポンスマーケティングの観点では、顧客(見込客)とLINE@で継続的なコミュニケーションを取る、が鉄則だったわけですが。
もちろんお客様の事前承諾は必要でしょうが、会員登録の際の電話番号などを使って、情報量の豊富なコミュニケーション媒体として活用可能です。
ぶっちゃけ、ユーザー側からすれば
「LINEやってないんだよね~」
という言い訳が段々通じなくなるわけですね(苦笑)
「LINEやってないし、キャリアも格安スマホなんだよね~」
というかなり苦しい言い訳が必要になります。。
いずれにしても「+メッセージ」のような新しいサービスは、一般生活者の利便性の方が懸念材料を上回れば、確実に普及します。
集客・販促コミュニケーション媒体としての可能性に着目しながら、今後もウォッチしていこうと思います。
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